《佃》を散歩
佃というのは、本当に不思議な街です。東京のど真ん中、銀座がある中央区にありながら、昔の佇まいを今も色濃く残しています。以前訪れた時は、住吉大社がある1丁目付近を歩いただけでしたが、今日は「清澄通り」の向こう側、佃3丁目を歩いてみました。
佃の歴史は、徳川家康が江戸に幕府を開くにあたり、摂津(大阪)の住吉大社を参拝した後、洪水で渡れなかった神崎川を、佃村の漁民が渡し船を出し、家康一行を川向こうまで渡してあげた事が縁で、幕府に新鮮な魚を収める役目を、今の佃の地で与えられた事から始まります。
清澄通りから、3丁目へ入ると、表通りの町並みと打って変わって、急に懐かしさを感じる町並みへと変わります。3丁目はとてもこじんまりとした地域で、Uの字に一本横棒を足した様な?路地しかありません。
カメラ片手に路地をうろつく自分は相当な「不審者」だった事でしょう。実際、すれ違う人達の目が警戒モードだった様に思います。しかし、そんな事にビビッていては、何も出来ません。肝を据えて路地を歩き回りました。
こんな素敵な路地が至る所にあります。どの軒先の植木もきちんと手入れが行き届き、独特の雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
自分自身、「立派な眺望の良い高層マンション」と、「こんな雰囲気の場所」のどちらに住みたいかと問われたら迷わず後者を選ぶと思います。とても素敵な町でした。
この日撮った写真はこちらから。
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コメント
とても興味があり拝見しております。懐かしさの感じる古い建物、町並み、今も大切に保存されている記念碑、建物、そして日ごとに変貌する新しい東京、そのひとつ、ひとつに詳しく説明があり、又、時には歴史にふれる事ができ、このご努力に感謝致します。徳川時代の長かった江戸東京、歴史好きの私にとって、とても楽しみです。
投稿: keiko | 2007年3月18日 (日) 15時31分
kazuo様、kai様コメント有難うございます。こんなにも古い町並みが残っているとは、正直びっくりした日でした。「葛きりのお店」分かりませんでした。今度行った時探してみますね。
投稿: sanpopapa | 2007年3月18日 (日) 04時34分
懐かしく拝見しました。超高層マンションと昔からの下町の町並みが同居していて、佃独特の不思議な空間ですね。またさらに高層マンションの建設がすすめられていると聞きます。この雰囲気、せめて写真にして残しておきたいものです。
投稿: kazuo | 2007年3月17日 (土) 07時23分
懐かしさの感じる佃の家並み、ここに忘れられない味があります。20年前になるでしょうか、(葛きり)のとても美味しいお店がありました。
今も食べることができるでしょうか?
お店はあるでしょうか?
投稿: kai | 2007年3月16日 (金) 22時37分